心の中では,やはり陛下は国家元首なんです

鳥取県片山善博知事は30日の記者会見で、全国で初めて制定した県人権救済条例について、「全面的に見直したい」と述べ、6月からの施行を事実上、凍結する方針を明らかにした。
 2月の定例県議会に、期限を定めずに先送りするための議案を提案する。
 片山知事はこの日、「悪口でも人権侵害の対象になるのでは、という懸念を抱かせてしまう。人権侵害の具体的な実例を把握する必要がある。時間がかかっても一から考え直したい」などと話した。
 条例は当初、今年6月の施行が予定されていた。この条例を巡っては、日本弁護士連合会が「抜本的手直しを求める」との声明を出すなど批判の声が各方面から相次いでいた。先送りは既に一部の県議に非公式に打診した。
 県は今後、有識者による検討委員会を設けて事例を調べる一方、人権侵害の調査、救済を行う機関「人権救済推進委員会」の運営費として約8000万円を来年度当初予算案に盛り込むのを見送る。


遅ればせながら,取り敢えずホッ!と云うところでしょうか.
凍結ではなくて,サッサと廃止にして下さい.
片山知事は県民に結構人気があるそうですが,見せかけに騙されてはいけません.彼は「欠陥のある条例を許容する度量がなければ,分権時代の自治立法は否定されざるを得ない」と,全く頓珍漢な発言した人ですから,注意深く観察する必要があります.


とは言え,人権擁護法案の反対運動で培ったその危険性への啓蒙活動が多少なりとも功を奏したのでしょう.
ネット世論は大方健全です.それを便所の落書きとか揶揄したりする人もいますが,気にすることはありません.あの筑紫サンも同じ事を言ってネットの右傾化を野次ってましたが,そこから見えてくるのは彼らのネット世論に対する恐れなんですから.

一方,皇室典範関連で何やら2ちゃん発の怪情報(280番書き込み)が出てるようですが,どうなんでしょう?
小泉さんは軽はずみな思いこみで始めちゃった皇室典範改正が思いの外反対されるもんだから,意固地になってるというのもアリかもしれません.このとんでもない軽薄さを巧妙に隠したところで,判る人には判るんだが・・・
女系反対派は改革の抵抗勢力なんて,本気に思ってるんでしょうかねぇ.

ところで,同じスレを見てたら,諸君3月号掲載の田中卓氏(皇學館大学名誉教授)論文,「歴史学の泰斗からの諌言 女系天皇で問題ありません」に関して,以下の書き込みがありました.

エージェント・774 投稿日: 2006/01/31(火) 21:37:42
名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/01/31(火) 21:08:13

今回の皇室典範改悪は、アメリカの意思。
最終目標は、大統領制への意向。
だからこそ、小泉は陛下に対して、それを決断させるべく嫌がらせをしまくっている。

田中卓が所属している山崎派の研究団体。
この団体の最終目標は天皇に依存しない日本国普遍の価値を目指している。
つまり、大統領制を目標にしている。


田中卓氏が山拓の”近未来政治研究会”に属しているかどうかは知りませんが,大統領制(首相公選制)すなわち共和制への移行を小泉さんが考えているとしたら天皇は文字通り,象徴としての色を濃くしなければならなくなります.
憲法上,天皇は今でも当然”象徴”ではありますが,多くの国民にとって天皇という存在は今も昔も変わりなく,紛れもなく”国家元首”で在り続けてます(..と筆者は思ってます).
本当に小泉一派がそれを考えているとしたら,これはやはり拙い訳です.ゆえに,女系を導入することでまず万世一系を破壊して形骸化を加速させ,最終的には天皇制の瓦解を目論む・・・
一応あり得る話ではあります.

しかし,当の山拓さんは

《山崎》中曽根さんの弟子としまして、ずっと若い頃からご指導をいただいて参りましたので、確かに影響は受けています。私は「首相公選制を実現する会」の会長も務めていますが、これは憲法改正問題にもなってきます。なぜかというと、首相を公選するということは、大統領制と同じことになるからです。
 国民から直接選ばれたリーダーは「大統領」と呼びます。英語ではプレジデントですが、それは「元首」という意味を持つ。日本では天皇陛下があ元首ですから、首相公選制にすれば、元首が2人できる可能性がある。しかし、そこのところの調整をどうするのかという問題は解決しません。だから憲法改正をするうえで、「天皇は元首である」と明記する必要が出てくる。
 それから最近の地方自治体の首長選で、われわれから見れば「ふさわしくない人」がなっているケースがかなりある。一地方自治体の場合はある程度は我慢できるが、一国のリーダーに「変な人」や「不適任な人」を選んだら、これこそ国民の運命を左右することになるでしょう。それは「ちょっと恐いな」という感じがある。
 ですから余程、首相公選制の仕組みについては工夫しなければいけないなと思っています。
−山崎拓HPから引用−


と言ってます.「天皇は元首である」と明記する必要があると発言していますので,実際のところはどうなんでしょう?最近になって戦略を変えたんですかね.小泉ー山拓の関係はもう冷えてるような感がありますが,裏では分かりませんからね.

さて,これに対して例の情報発信者であるKN氏は以下のように書き込んでいます.

333 名前: KN ◆.E2Y/4Nums 投稿日: 2006/01/31(火) 22:50:56

俺も古代史には興味があって田中卓先生の意見には頷けるところはある。
しかし、今の皇室典範を巡る論議のポイントはこういう問題以前なんだ。
有識者会議なるいい加減な組織が政治主導のもと、皇族の意見も聞かず拙速にことを進めようとしていることこそが最大の問題。政治が皇室に介入し過ぎている。
「権威と権力の分離」という「日本の国体」が侵されているのが問題。

そして、田中先生のように長い歴史的視野に立つことも大事ではあるが今問われるべきは、この女系論というものが「旧宮家の欠損」という占領下のGHQ施策を肯定した上で成り立っているということ。
田中先生の説を採るというのであれば、日本の主体性をもって旧宮家皇籍復帰させたうえで,そのうえで堂々と「それでも女系がいい」と唱えればいい。
今の女系論こそ「他に選択肢が無いのだから仕方がない」という卑怯な論法のうえに成り立っている。
あらゆる選択肢が用意されたうえで、堂々と優劣を論じるのでなければ、公平とはいえないだろう。
田中先生も、自分がまさに占領体制との苦闘という歴史の当事者であるがゆえに、かえってこうした肝心の歴史的事実に気づいていないのかもしれない。
しかし、本来ならば田中先生こそが、このような卑怯な、公平でない議論の状態は最も忌避されるはずである。


非常に同意できる見解だと思います.

旧宮家皇籍復帰を妥当性を欠く言い訳で除外するやり方に,真っ当な人なら邪悪な意図を感ずるのは当然のことですからね.
何れにしても,田中卓氏のような方が女系を容認する論文を出稿される背景には,本当にこんな謀略でもあるのかと疑いたくもなります.

*私も何回もメル突してるんですが,相変わらず官邸からは定型文でしか返ってきませんね.まぁ,読んでないでしょうね.



↑日本の伝統と日本人としての誇りを破壊する↑
皇室典範の改悪に強く反対します(万世一系HPにとびます).


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