横田さん,ブッシュ大統領と面会

【ワシントン=坂元隆】米ホワイトハウスの報道担当官が26日、読売新聞に明らかにしたところによると、ブッシュ大統領は28日午前11時(日本時間29日午前0時)、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの母親、早紀江さん(70)らと大統領執務室で面会する。
(中略)
ブッシュ大統領は2005年6月、強制収容所に10年間収容された元脱北者と面会するなど、北朝鮮の人権状況に強い関心を示している。マクレラン大統領報道官は26日の会見で、大統領にとって北朝鮮の人権問題は「きわめて高い優先事項」と明言した。28日の面会では、拉致を外国人に対する北朝鮮の「人権侵害」と位置づけ、横田さんらの活動に理解と支持を表明するとみられる。


訪米中の横田早紀江さんがブッシュ米大統領と面会することが決まったようだ.日頃より人権問題を重要視するブッシュ大統領は昨年の六月に脱北者姜哲煥(カン・チョルファン)氏と面会している.これ以降,横田さんが訪米した折には大統領との面会がセッティングされるとの話があった.なんでも,横田早紀江さんの著書「めぐみ,お母さんがきっと助けてあげる」の英訳版の出版協力を申し出た米教会組織「ミッドランド牧師連盟」の広報担当,デボラ・ファイクス氏の口添えがあったとされる.「ミッドランド牧師連盟」はブッシュ大統領の支持母体の一つである.



まぁ何であれ,大統領との面会は世界的な注目を浴びるので,拉致問題にとって良い動きには違いない.それに引き替え,当事国である我が総理殿は何をやっているのか.どうせLameDuck化した体なら,最後に性根を入れて北と対峙して欲しいと思うのは筆者だけではあるまい.総理のよく言う「不戦の誓い」は相手に迎合して戦いを回避することではないだろう,国家は個人とは事情が異なる.真の不戦とは相手を叩きのめす力を持ってこそ達成される.突き詰めれば,核兵器における”相互確証破壊”の概念に当たる.相手(金正日)に「此奴には殺されるかもしれない」(本気だ!)と思わさなければ,拉致問題の全解決は望めないだろうと思う.
何度も言うように,現実的にはまずもって経済制裁しかない.この24日のTVタックルで,早大教授の重村氏が仰っていたが,先日の金桂寛訪問に際する費用は日本側負担だったらしい.まったく,ふざけた話だが,北の経済事情が崩壊寸前だという証左でもある.
具体的にはバンケイホウ号を止め,朝鮮総連破防法を視野に入れたメスを刺し込む.過激だが,これくらいやらないと北にはこちらの本気度は伝わらないだろう.先日の竹島問題でも出てきたが,筆者は訳知り顔で”日本外交,なかなか老獪”などと言って日本政府を擁護する気はさらさらない.てっくさんが採り上げておられたが,日本は”宋襄の仁”における襄公になってはならない.最もシンプルに云えば「殺らなければ殺られる」,悲しいことではあるが,ただそれだけのことである.

前出の姜哲煥氏がブッシュ大統領と面会した際,以下のことを訴えた.

「韓国政府が北朝鮮に展開している懐柔政策は,ただ北朝鮮政権だけに利益があり,あげくに北朝鮮人民が独裁政権の犠牲になる手助けをしている」

今も韓国政府の方針は変わってはいない.日本政府はその韓国政府と共同して拉致問題に取り組もうとしている.余程,注意して取り組まないと,日本も上記の文言通りになってしまう恐れがある.拉致問題と云う戦いの相手は何も北だけではない.韓国や媚特亜なマスコミ,政治屋など,いつでも”楚”になる輩は掃いて捨てるほどいる.


* この二日ほど,ブログを移行するサイトのデータベース構築(BerkleyDB → MySQL)でトラブってしまい更新できませんでした.CGI等をやたら多用したせいで,サーバーのメモリー制限に引っ掛かったことが原因だったのですが,少しシンプリファイして復旧しました.何とか無事に移行できそうですが,いずれは動作の軽いSerene Bach辺りに変更するかもしれません.”ぼやきくっくり”さん,”帝国愁報”さん,”三輪のレッドアラート”さんのサイトの軽さを考えると,好奇の触手が伸びそうです.



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