プロパガンダ

【北京9日共同】中国外務省の崔天凱アジア局長は9日、北京での日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。
 メディアを政府の監督下に置き、報道の自由を厳しく規制している中国当局者の要求に対し、日本外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らは「そんなことは無理」と説明したという。
 日本側によると、崔局長はまた、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題や日本国内での「中国脅威論」の高まりなども挙げ「(日中間にあるのは)日本が起こした問題ばかり。中国は常に守りに回っている」と批判した。

確か,日中記者交換協定とやらでチャイナに関する報道は制約がかかってるはずだが・・・筆者から観て日本のマスコミは十分にチャイナ様のご意向を尊重しているように見えますがね.


しかし,こういう報道が流れるとすぐにあのTBSからご主人様の意向を受けて・・・

記事抜粋

「あれはもうA級戦犯として当然裁かれるべきことだったと思いますね。あれが裁かれていれば・・・」(元731部隊員 篠塚良雄氏)
 元731部隊員、篠塚良雄氏は改めて歯噛みをする。捕虜の命を奪う人体実験に関わた。今でも細菌兵器の後遺症に苦しむ旧満州の人々がいる。その罪を悔い、償いの日々を送る。それにしても・・・と思う。
「もしあの男が裁かれていれば」と。

そもそもこの日記は去年の8月に出版された青木冨貴子著「731」からのものだろうに・・・,今になって撫順戦犯管理所で立派にお勉強された(させられた?)篠塚良雄氏のコメントまで付けて流さなくたって良いんでは?

これは田嶋陽子女史のような人にも言えるんだが,マスコミは関係者の証言をさも真実かのように垂れ流すのはやめていただきたい.証言といったところで,その人の思想・考え方によっていくらでもバイアスがかかる事くらい,よく承知しているはず.まぁ それを確信的にやるのがプロパガンダなんだが...

筆者は731部隊についても,南京大虐殺等と一緒のチャイナプロパガンダだと思っている.ただし,実際に給水部隊としての731部隊は存在したし,細菌研究を行っていたことも事実である(細菌研究といっても,その当時の中国,ソ連が水道水に細菌等を混入させることを防止する意味で行っていたとの記録がある).思想が介在しない明確な記録に基づく事実はここまでで,よく云われる人体(マルタ)実験が本当にあったかどうかは分からない.ここからはすべて証言に基づく想像に過ぎない.筆者は理系なのでつい置き換えてしまうが,歴史的記録は実験事実なので論文に記述できるが,関係者とされる人の証言は証明が出来ない限り単なる噂話であり,「あの人は常温核融合が出来ると言ってますよ」とは論文には書けない.書けるのは「その証明実験による事実」だけである.

731部隊に関する記録について,上のような一般事項以外の機密部分は米軍によって消去されたようなので下手なことは言えないが,当時の周辺記録等から判断すると,少なくとも罪もない中国人等を虐殺したようには思えない.ただし,筆者の意見もそうでない人たちから観れば,バイアスがかかっているのである.731部隊に関する詳細はココあやしい調査団・満洲どよよん紀行でよく整理され,意見が述べられています.