拉致被害者の救出シミュレーション

航空自衛隊将官(空将)の佐藤守氏が「自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション」という演題で以下のように講演をされるそうです.筆者が東京住まいなら間違いなく聴講させて頂くんですが,如何せん岐阜の辺境からでは行けそうもありません.
チャンネル桜で放映してくれないかなぁ.

  • 日時:2月24日(金)18:30〜
  • 場所:UIゼンセン会館2階大会議室(JR/地下鉄「市ヶ谷駅」すぐ)
  • 講演(というよりも作戦会議):「自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション」- 主催: 戦略情報研究所(03-5684-5096)
  • 参加費:一般 ¥2,000

佐藤氏はチャンネル桜の軍事関連のコメンテーターもされておられ,筆者の好きな評論家の一人なんですが,いつも弁舌鋭く,かつ平易な言葉で解説をしていただける方です.またご存じでしょうが,hatenaにブログも開設しておられます.

ところで,久々に更新された西村幸祐氏のブログで「正常性バイアス*1という用語を使って拉致問題の現状を評論していましたが,拉致問題どころか,ほぼすべての外交問題で日本政府は「正常性バイアス」という心理用語を隠れ蓑に逃げを打ってるような気がします.
それが「正常性バイアス」なんだよって言われれば,なるほどそうかもしれませんが,独立国家を代表する日本政府が何故そんな迷宮に迷い込まねばならないのでしょうかね.
”何故,北朝鮮に毅然と拉致被害者を帰せ!と言えないのか”
”何故,韓国に実効支配されたままの竹島を放っておくのか”
”何故,中国の内政干渉をはっきりと突っぱねないのか”

これらはみんな同じ根っこをもっているんでしょう.”日本人としての誇り”を失ったからだよって,言うのは簡単なんですが,筆者も含めてそれを取り戻すのは大変なんです.
と,「正常性バイアス」に関してこんな感想をもったわけですが,こうしたサヨク的な言葉遊びをしても始まりませんしね.あの悪逆非道な北朝鮮から如何に拉致被害者を奪還するかという命題?があるわけでして,経済制裁もさることながら,金政権崩壊を睨んでの”個別的自衛権”発動,つまり軍事的オプションについて検討しておくことは無駄なことではないはずです.以前のエントリーでも言及しましたが,上記の講演を主催している”戦略情報研究所”の荒木氏は「どうせお金を使うのなら一人?円位で,北の何処に拉致被害者が捕らわれているのかを脱北者等の協力者によってサーチできる」と云う意味のことを仰ってました.
また,当の佐藤氏も以前,チャンネル桜の番組(確か「今日の自衛隊」)で,「我が自衛隊には命令さえあれば,いつでも北朝鮮に乗り込んで作戦を展開しようという士官が沢山いるんだ」との頼もしい発言をされておられました.これをやるための”個別的自衛権”の発動に憲法改正は必要なかったと思います.
要するに,経済制裁を始めた後の対策など日本政府の”覚悟”さえあれば何時でも出来ることで,その後のカードなんてもんは作り出すものです.制裁前の措置や効果云々の話も同じ道理で,すべては”覚悟”に掛かっている.拉致問題を取り上げた時にはいつも同じ事を言っているような気がしますが,家族会や救う会,そして真摯な支援者達の望むことは”覚悟”を決めてくれ!
これしかないんです.
これを先鋭的とか右翼的とか思想を絡めて批判的になる前に,今の覚悟に基づかない政府の対応で,どれだけ効果が上がったかを考えていただきたいと思います.あの国家は独裁者である”金正日が自らの行く末を本気で心配した時”にしか決して動かないんですよ.




↑日本の伝統と日本人としての誇りを破壊する↑
皇室典範の改悪に強く反対します(万世一系HPにとびます).


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*1:(外界の強烈すぎる刺激に対して、理知的動物がそれを心理で抑制して、慌てないようにしてしまうこと。当然、日常性を保護するために必要な措置なのだが、度が過ぎると「本当の危険」に対しても、「煙はやがて収まるだろう」とか「今の地震が全てで予震などではなく、もっと大きな地震などやってこない」とか、暴風雨被害や津波、テロ等々あらゆる事態に対して、緩い判断をしてしまいかねない。現代は謎を駆逐した明るい社会である。が、そのために殆ど無感覚者と化し、まさにこれが原因で被害が甚大化している。)