三島由紀夫は男系より世襲優先?

一水会鈴木邦夫氏は自身のHP以下のことを書いておられますが,本当なんでしょうか?はっきり言って,鈴木氏は右翼(新右翼ですが)と名乗るわりには,結構左翼に良いように取り込まれている印象しかないんですがね.

前に、このHPで紹介したが、三島由紀夫も同じことを主張している。それも、「憲法」にこう書けと言っているのだ。

天皇
天皇は国体である。
天皇は神勅を奉じて祭祀を司る。
皇位世襲であって、その継承は男系子孫に限ることはない。
 
注目すべきは3番目だ。単に女帝を認めているだけでなく、女系をも認めている。高森氏と同じことを言っている。それも、今から34年以上前にだ。三島事件は1970年で、今から34年前だ。その前に、この「改憲草案」を書いている。35年前か。そして、驚くべきことに、この時は、すでに皇太子(当時は浩宮)さまは生まれていた。そして、秋篠宮(当時は礼宮)さまも生まれていた。つまり、男子の世継ぎが生まれ、万々歳の時なのだ。そんな時に、「女帝」「女系」を考えていたのだ。これを漏れ聞いた人々は、「三島は何て、不敬なことを考えているのだ」と怒っていた。

左翼連中が三島由紀夫の発言を勝手に曲解して,自身に都合のいいようにもっていくような論理展開をよくすることは知ってますが.
上記が本当だとすると,男女の区別なく世襲さえ為されていれば問題ないと云ってることと同じですよね.これは”天皇を中心とした世界さえあれば,日本文化が殆ど消失しても..云々”という彼のコンセプトに微妙に相反するような気がするんですがどうなんでしょう.彼は皇統が万世一系でなくても,国民は天皇に対して尊崇の念をもち,国体が維持できるものと踏んでいたのでしょうかね?
私は三島由紀夫には詳しくないので,どなたかお分かりになる方がいらっしゃいましたらお教えください.