中共に迎合する政治屋達

民主党の新代表になった小沢一郎氏が早速,虚妄に囚われた発言を行っている(読売記事).

民主党の小沢代表は9日のNHKの報道番組で、小泉首相靖国神社参拝問題について「小泉氏の(参拝で)は駄目だ」と批判した。
その理由として、「俗にA級戦犯と言われる人たちは戦争で死んだわけではない。日本の国民に対し戦争を指導した大きな責任があり、本来靖国神社に祭られるべきではない」とA級戦犯の合祀(ごうし)に問題があることを挙げ、「戦争で亡くなった人たちの御霊(みたま)を守る本来の靖国神社の姿にかえり、天皇も首相もちゃんと参拝すればいい」と述べた。


小沢氏は小泉政権とは異なる政策を明確にすれば,国民にとって,より判りやすい判断基準が出来るなどと言っていたが,こんな馬鹿らしい妄言がそれであろうか?
何時になったら,サンフランシスコ講和条約第11条を正しく理解した政治家が台頭してくるのであろうか.所謂,A級戦犯など現国内にはいないのだが・・・,ましてや当時の戦勝国でもない中共や韓国,北朝鮮に云われる筋合いなど全くない(この辺りは”てっく様のエントリー”に詳しい).国内にそう呼びたい勢力や個人がいることは構わないが,日本国の政治家が公式に述べる際には法務死亡者と呼ぶべきだ(個人的には昭和殉難者とお呼びしたい).
物理的な戦争犠牲者ではないものの,彼らだって戦争の一犠牲者である事に違いはない.さらに彼らは不当な事後法で裁かれてしまった東京裁判の犠牲者でもある.これはどうやっても天皇を裁けなかった連合国側の代替報復であることは明白だ.



また,小沢氏は「・・・本来の靖国神社の姿にかえり,天皇も首相もちゃんと参拝すればいい」などと一見,尤もらしいことを言っているが,甘すぎる.大体,中共は政治的な外交カードとしか,この問題を考えていない.であるならば,ことはA級戦犯だけに終わるはずがない.それに陛下の参拝云々はA級戦犯の合祀とはほぼ関係はないと筆者は考えている.陛下はただ,”公的”と”私的”参拝の定義に配慮しておられるだけだ.そうでなければ,毎年,陛下の勅使が代理参拝されるはずもないだろう.筆者でさえ理解している基本的なことも分からないで,共産主義者の代弁みたいなことを言うべきではない.
A級戦犯分祀など出来るはずもない”ことは,すでに”ぼやきくっくりさんのサイト”でも取り上げられている.まさしく,くっくり様の仰る通り,分祀とはろうそくの炎を分化していくことに他ならない事は自明である.中共は全国各地に戦犯神社でも作りたいのか?

ところが,”Speak Easy 社会”の真名様によると,神道関係の学会側の一部が山崎拓等が主張する分祀論に迎合する動きがあるそうだ.真名様は先々月のエントリーで3回に分けて,この動きを追っておられた(1.国立追悼施設/A級戦犯祭神廃止への動き2.捏造:靖国戦犯分祀理論3.靖国神社の祭祀廃絶).

真名様曰く,

「平成16年になって、突然、神道史大辞典の「分祀」の項目に靖国神社が持ち出されていました。いわゆる「A級戦犯」の祭神廃止(廃祀)の理論的基礎の捏造が始まっているわけ。近い将来、私たちはこの手の議論をあちこちで目にすることになるね。言っとくけど、これは意外に重大だよ。 スケジュールに載ってるのかもしれない。」

しかし,こんなことを国柄の根幹を為す神道に関わる人間がやっているとは驚きだった.万物の経験則そのものである神道の定義まで強引に改変し,中共や時の権力者に擦り寄って何の得があるのか,恥を知って欲しい.話は変わるが,昨今の教育基本法改正に関わる動きと相俟って,日本の良き国柄を破壊する勢力の暗躍には深く憂慮したいし,注視していく必要があるだろう.
こういった背景を小沢氏が知っているのかは定かではない.また,小沢氏は分祀論を唱える山崎拓氏等らの反田中色を標榜していた勢力とは一線を画していたとは云え,現在は民主左派である横道一派(旧社会党残党)の支援を受けていることもあって,もはや立派なリベラル左翼である.
こういった連中に共通して云える特色は”中共”を”中国”だと勝手に脳内変換して,”東アジア共同体構想”とやらに邁進する媚中・国売り人であることだ.
こんな考え方を決して主流にもっていってはいけないと思う.お節介かもしれないが,民主党が本当に政権が欲しいのなら,短期的には中・韓と,そして長期的には米国と一線を画すような日本の国柄を大事にした政策を掲げねばならない.まぁ,心臓部に左翼どもが侵入した体ではそれをやったら,民主党は死ぬことになるのだが・・・二律背反な事象ではある.

もう一人の媚中な困った君の話題,それは二階君.
反日ワクチン”さんのサイトで取り上げられていた”東アジア経済連携協定EPA)”への懸念だ.詳細は”反日ワクチン”さんのエントリーやそのヘッダの説明文を参照願いたい.
要するに,経済部門の東アジア共同体構想のようなもの.二階君は経済的な視点からも中共様に迎合・隷属していきましょうと云う脳天気な構想をもっているらしい.いずれはアジア全域の覇権を目論んで,米国との二大基軸を創ろうとしている中共を肥え太らせる協定を結んで一体どうしたいんだろう.そんなに大中華思想がお気に入りなら亡命してくれ,国を結果的に売るような奴は要らない.
中共に尻尾を振る政治家や経済人はその動機が不純で無いのなら,一刻も早く,その危険性に気付いて欲しい.
先日,チャンネル桜の討論会で何方(みやさんだったかな?)だったが仰っていた.
「5年前に今のようなネット言論の盛り上がりがあったなら,きっとあの忌々しい男女共同参画法案など通ってなかっただろう」
それは現に人権擁護法案を実質的に潰したことや女系容認論者を今もって減らし続けていることを観れば明らかなことだろう.我々が正しいと思うことを主張することは無意味ではないし,それが一般社会に””や””と思われたなら,必ずや報われると信じたい.


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