住民投票成立=反対=市民運動とやらの勝利

岩国住民投票は空母艦載機移転案に対して圧倒的反対で成立したようです.まぁ成立すれば反対というのは既定路線だったので,市民運動とやらの勝利なわけです.

在日米軍再編に伴う米海兵隊岩国基地への米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機移駐の賛否を問う山口県岩国市の住民投票が12日、行われた。
 投票率は58・68%で、基準の50%を超え、住民投票は成立した。開票結果は同日深夜に判明し、反対票が賛成票を大きく上回った。
 開票の結果、反対4万3433票、賛成5369票で、無効・その他は880票だった。



 岩国市の井原勝介市長は週内に上京し、投票結果を踏まえて政府に移駐計画の撤回を要請する。政府は計画を変更せず、3月末の在日米軍再編の最終報告に向けて米側との協議を進める方針だ。ただ、米軍再編を巡る全国初の住民投票で受け入れ反対の意思表示が出たことは、政府と他の基地関係自治体との調整に微妙に影響する可能性もある。
 投票は、移駐案の白紙撤回を求めている井原市長が「国に住民の意思を伝える」とし、市議会の多数派や地元経済人らの反対を押し切って発議した。騒音の被害を受けている基地周辺住民らが「今以上の基地機能強化には絶対反対だ」と訴え、支持を広げた。
 政府は早い段階から、「投票結果で移駐計画を変更することはない」との考えを市側に説明。市議らの間には、「反対ばかりでは、(移駐受け入れに伴う)地域振興策の話ができなくなる」との拒否反応も広がり、投票の棄権を呼び掛ける市民団体も発足した。


米軍基地問題というのは複雑な問題が絡んできますし,そういった基地のない都市に住んでいる筆者が安易に移転に賛成するべきなどと発言するような事案でありません.しかしながら,客観的に考えれば,”極右評論”さんでも言及されている「この艦載機の移駐は北朝鮮の核開発や共産中国軍の東シナ海での活発な動きを見据えてのことであり、政府は当然のことながら、仮に住民投票が成立しても、この日米合意に変更はない」は確かなことと考えます.
この種の住民投票には必ずと言っていいほど例の平和がキーワードな左翼市民団体が活躍します.例えば,「米空母艦載機の受け入れ反対に○(まる)をする会」(吉岡光則代表)のような市民運動で,詳しくは”メタモルフォーゼ・ニッポン”さんがエントリーされています.まぁそれ自体は好きなようにやればいいと思うんですが,問題は彼らが情報をいつもデフォルメした形で一般住民を扇動・誘導しようとすることにあります.そして毎度のことですが,マスコミはこういった団体を好意的に取り上げ,勧善懲悪的な構図を作り出してディスインフォメーションを垂れ流しますから,これに対抗する側は何時も悪役にされることです.別に政府側は岩国市を虐めよう,苦しめようとして移転を提起したわけではないのですから完全悪にする道理はありませんので,少なくとも,公平に扱っていただきたいものです.それと今回の場合,一番の問題は井原岩国市長でしょう.彼は10日にWEB日記で,以下のことを言っています.

市長最終メッセージ
平成18年3月10日

1.若者へのメッセージ
 岩国の将来の姿を決める大切な課題です。自らの意思で、君達の未来を選択して下さい。
2.棄権しようと思っている人へのメッセージ
 国が決めたことだからといってあきらめないで下さい。補助金などをカットされるのではないかと心配しないで下さい。
基地の安定的運用には地元の理解と協力が必要であると国も認めています。率直な市民の声を届けることは自然なことであり遠慮はいりません。 振興策など条件が示されていないので判断できないということであれば、「白紙」投票も選択肢の一つです。
4.海上自衛隊の一部の厚木基地への移転に反対する。
 住民投票の結果如何にかかわらず、海上自衛隊厚木基地への移転は人口減少につながり、岩国にとってマイナスであり、その残留を求める。


この場合,首長は自分の思想には封をして公平に”投票のお願いのみ”を呼びかけねばならぬところ,色々と余計なことまで言及しています.別に棄権しようと思っている人たちは”国が決めたことだから諦めようとしている”方々とは限らないと思うのですが,どうもミスリードを誘う物言いのような気がします.
まぁ市長には最初から住民投票の成立=移転反対と云う等式が成り立つ確信があるからでしょうが,何やら彼の思想性が垣間見えるおかしなメッセージです.市長は結局,”市民”と称する左翼活動家達の思想を手助けしたに過ぎないように思います.
何れせよ,今の住民投票制度というのは左翼運動団体が最も活躍する歪な制度に成り下がっており,そこに本来の住民の純粋意志が反映されなくなっているのは確かなようです.


←”良き日本ののためにクリックをお願い致します.