数は力なのか?

【ニューヨーク=大塚隆一】インターネット検索最大手のグーグル(本社・米カリフォルニア州)は24日、中国の国内に拠点を置く中国語の検索サービスを始めるため、当局の検閲に協力することを明らかにした。
 グーグルは当初、検閲への加担をためらっていたが、ネット人口が1億人を超える大市場の魅力には抗しきれなかった。
 新サイトでは「台湾独立」「天安門事件」などの言葉は検索しても結果が示されないようにする。
 グーグルはこうした自主検閲について「検索結果の削除は我々の使命に反するが、何の情報も提供しない方がもっと使命に反する」とする声明を発表した。

 ただ、ヤフーなどが提供しているメールやブログのサービスは当局の情報収集に使われる恐れがあるため、中国では当面行わない。また、サイト上では検閲が行われていることを明記するという。
 グーグルはこれまでも中国語の検索サービスを提供してきたが、米国内のサーバーを使っているため、検索に時間がかかるなどの問題が生じていた。


最近,マスコミはライブドア一辺倒のようですが,株操作や粉飾決算等の不正より根本に流れる企業倫理の欠如を考えれば,ライブドアの問題だけで済まないでしょう.(専門的な堀江の功罪については色々なサイトで分析されているので,経済素人の筆者が論ずることはできない).


この2,3日だけを追ってみても,ヤマハ無人ヘリの不正輸出に総連絡みの機密漏洩(三菱・東芝)と立て続けで起こっている.別に拝金思想自体が悪とは言いません,ただ品性が下劣なだけです.
問題は品性が下劣になると,自分または自分たちが何をやったり,言ってるのかが分からなくなってくることでしょう.経団連奥田会長靖国参拝批判やユニクロ,柳井会長の靖国趣味発言,どれだけ偉いか知りませんが,単なる商人が言って良いことではありません.
靖国神社に眠るご英霊は,今の日本が独立国として存在し,我々がこうして好き勝手なことを言える土壌を作られた方々です.そんな方々を結果的に愚弄するこうした発言は許せません.』

翻って,上のグーグルは米国の企業です.彼らのもつ企業倫理が如何ほどのものかは知りませんが,少なくとも日本の企業は目の前の餌に釣られて大切なものを失って欲しくはありません.
一億人って,数の魅力に負けてはいけません.数は力,力を無制限に信奉するかの国からの誘いは麻薬のようなもんです.引き替えに魂を抜かれます.たとえ,それに気付いても,退っ引きならない状態になります.

良い例が台湾,奇美実業の許文龍会長の一件でしょう.彼ほど台湾独立を願い,反中共の考え方をもった方でさえ,中国は一つであるとする反国家分裂法を支持する書簡を公表しました.勿論,変節した訳ではありません.間違いなく脅迫されています.これはジャーナリスト青木直人氏(チャイナインデプス編集長)の取材からも明らかです.
”台湾の松下幸之助”とも云われた許文龍氏が目先の利益に釣られて国を売る訳がありませんので,中国内にいる従業員を文字通り,人質に取られたものと思われます.
こうやって,かの国は政治ではなく,経済人を利用して日本も侵食しようとしています.

筆者はなるべく日本製のものを買うように心がけています.たとえ,安くても食物類は極力避けてます(加工食品には大抵中国産が入ってますので,確実とはならないのが残念です).筆者は上にも述べたように経済素人ですから,何故,ここまで中国に経済侵食を受けているのかは分かりません.
しかしながら,この問題の本質は何となく分かります.
企業倫理観の喪失と”ものづくり”を忘れた安直な儲け主義への傾倒でしょう.
堀江を観ても分かるように,汗水垂らして”もの”を創り出している人々をまるで馬鹿にするような経営手法はまさしく典型でしょう.確かに頭脳は使ってるでしょうが,合理的手法だけを駆使してお金を儲けることを覚えたら,”ものづくり”は死にます.
まさに,こうした考え方が国を売ることに繋がっていくものと筆者は考えます.

拉致問題になかなか解決の兆しが見えないのは小泉首相の消極姿勢もありますが,本質は世論でしょう.そして,その世論を形成させるべきマスコミ,言論界が北朝鮮に毅然と”拉致した日本人を帰せ!”と言えない遠因が上の失われた企業理念にもリンクしてくるものと思います.
日本人の自虐史観もあるでしょう.
でも,在日企業が国内には多く存在し,また明らかなるあちら側の思想をもった人間があらゆる業界に入り込んでいる日本では経済利益や利権等を餌に言論統制されているようなもんです.
その一端が垣間見えるのは,芸能界です.よくアフリカの飢餓を救おうとかエイズ撲滅とかをスローガンにしたコンサートやチャリティが開かれますが,一度たりとも”拉致被害者を帰せ”をスローガンにした大々的な催しが開かれないのは何故でしょうか?
冷たいようですが,日本人にとっては遠いアフリカの飢餓より,同胞を一刻も早く救い出すことの方がプライオリティは高いはずでしょう.それをやれない芸能界もまた,北朝鮮に何も言えない利権構造が形成されているものと思われます.

特効薬など無いでしょう.
結局,こうした今の日本を救えるのは日本人一人一人の意志ではないでしょうか? 幕末,吉田松陰先生は草莽掘起の精神を説きました.
日本を真にまともな国にするためのキーは,やはり今を生きる一人一人の日本人(草莽)が一つの正しい志をもって決起(掘起)することのような気がします.

それに少しでもお役に立てればと思って,こんな駄ブログを綴っております.


左翼どもが条件反射するといけないので・・・決起の意は今で云えば,”正しい世論形成”のこと,決して誰かさんたちの好きな改革・闘争ではありません.


←”良き日本ののためにクリックをお願い致します.”